転職相談者
内定もらったけど、他の会社に入社したい。内定辞退の方法を知りたい。
内定後、企業への連絡の仕方や入社準備について確認しておきたい。
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
・雇用契約を締結させる
・退社日と入社日を企業へ相談する
・入社手続きに必要な書類を確認する
・「転職の内定後の流れ」でよくある質問内容
質問1.入社承諾をした後にやっぱり辞退したい。できますか?
質問2. 他社の選考結果次第で判断したいけど、失礼じゃないか?
質問3.内定と面接では言われたが、内定承諾書が来ないけどいいのか?
私は転職エージェント歴5年で年間600人以上の転職相談からの相談を受けています。
転職活動は非日常活動の連続になりますので、常に次に何をするか確認は必要です。
今回は【完全解説】転職の内定後の流れを最後まで確認!と題して、内定後から入社に向けての準備、辞退の仕方までをご紹介します。
内定をもらってひと安心したいところですが、多くの書類手続きなどもありますので内容を確認し漏れのないように準備していきましょう。
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1内定通知を受け取り、内容を確認する
最終面接を通過するとメールや電話にて採用内定の連絡があります。「この度は○○様を際採用させて頂きます。」「面接合格となり内定となりました。」などの異なる言い回しで連絡がある場合もあります。
内定の連絡があった場合、できるだけすぐに返答するのは避けましょう。内定条件通知書の内容を見てもいないで、電話で即答は危険です。 他の会社も受けていて連絡がすぐにできない場合は、回答期限を確認しましょう。もし回答期限はないとのことであればこちらから「○日までに必ずお返事します」と伝えるのがマナーです。
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なお、採用内定を辞退する場合は、できるだけ早く企業へ連絡してお詫びの旨を必ず伝えましょう。
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2雇用契約を締結させる
雇用契約を締結する前にちょっと待ってください。雇用条件の提示項目は労働基準法で義務づけられています。また、求人内容や面接時に提示されていた条件などが実際の条件が異なっていないかどうか、書面に記載されているかどうか必ず確認しましょう。
労働基準法で義務付けられている雇用条件の提示項目
① 契約期間に関すること
② 期間の定めがある契約を更新する場合の基準に関すること
③ 就業場所、従事する業務に関すること
④ 始業・終業時刻、休憩、休日などに関すること
⑤ 賃⾦の決定⽅法、⽀払時期などに関すること
⑥ 退職に関すること(解雇の事由を含む)
⑦ 昇給に関すること
労働基準法第15条第1項、労働基準法施⾏規則第5条
https://www.mhlw.go.jp/index.html
また、試用期間が3か月や6カ月などと設けられていることが多いですが、その期間中の待遇に関しても差がないのか確認しておきましょう。
入社承諾する旨を伝えた後や契約締結サインをした後に「辞退」というのは厳禁です。入社に向けて雇用する企業側も、採用をストップしたり備品の準備などを進めたりしているので、状況によっては契約違反として賠償を請求されることもあります。雇用契約を締結する際は、しっかり入社意志を固めて返答しましょう。
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3退社日・入社日を企業へ相談する
入社の意思が固まったら、退職日の相談になります。勤務中の場合は現在の上司と相談のうえ退職日を決め、いつから出社できるのかを転職先企業に連絡します。内定から入社までの期間が長くなる場合は、理由も添えて伝えるようにしましょう。
退職日と入社日を決まったら、現職中の場合は現在の業務の引継ぎ作業になります。しっかり引継ぎできるようにスケジュール管理をしましょう。
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『失業手当を受給している場合』ハローワークに報告
会社を辞めていて、失業手当を受給している場合は、入社日の前日にハローワークで、これまでの失業期間の認定を受ける為に手続きをしましょう。ある条件によっては「再就職手当」をもらえる可能性もありますので確認を。再就職手当の受給条件に当てはまるかどうかを、ハローワークに就職の申告をした時に確認するようにしましょう。
参照URL「ハローワーク」
<ahref="https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_basicbenefit.html">https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_basicbenefit.html
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4入社手続きに必要な書類を確認する
入社手続きに必要な書類は、「雇用保険被保険者証」「年金手帳」「源泉徴収票」などが必要になりますが、企業によっては「資格の証明書」「健康診断書」「卒業証明書」を求められる場合もあります。内定企業の人事から連絡があることが多いですが、担当者から入社手続きに必要な書類を指示されるので、入社までにしっかりと準備しておきましょう。
準備が期日までに間に合わない可能性がある場合は、すぐに事前に担当者へ伝えるようにしましょう。
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5「転職の内定後の流れ」でよくある質問内容
質問1. 他社の選考結果次第で判断したいけど、失礼じゃないか?
内定に対しての御礼を伝え、返答期限を示して返答を待ってほしい旨を伝える。
採用する企業側からすると返答を引き延ばすということは第一希望ではないと思われても仕方ないということを認識して伝えるようにしましょう。あまり印象が良いとはいえないのでこの質問者の通り、心配になるかと思います。
具体的には「この転職を最後にしたく真剣に検討していまして、家族と相談したうえで返事をしたい」を伝えるのもありです。理由も添えないで一方的に内定承諾期限の返事を引き延ばすのではなく、低姿勢で依頼をすることが非常に大切です。
先方とのやり取り次第にもなりますが、常にメールや電話でも丁寧に対応することで最終段階のときに失礼に当たらない対応を取ることができます。
質問2.内定と面接では言われたが、内定承諾書が来ないけどいいのか?
書面の契約書がないまま入社に至るケースも中小企業にはあります。その場合も労働条件は先ほどの一覧は少なくとも確認しましょう。入社承諾の返事をする前に、条件面だけでもメールや書類などで提示してもらう旨を伝えて、必ず残る形にしておくことが入社後に自分を守ることができます。
まとめ
今回は【完全解説】転職の内定後の流れを最後まで確認!と題して、内定後から入社に向けての準備、辞退の仕方までをご紹介させて頂きました。
内定後の手続きについては一概にこの内容だけでないこともありますので、企業の人事や転職エージェント経由であれば担当者と入社前に今回の記事内容を確認して進めてみてください。
中には企業へ直接応募されている方もいるかと思いますが、転職エージェントを利用すると実はこの内定後のやり取りも転職エージェントがフォローしてもらうことができます。
もちろんこれは人材紹介会社の個人差があるのでいいコンサルタントを見方につけるのもひとつの分かれ道になりますが、転職相談者は転職エージェントに無料で利用できるため、是非これから転職を考えている方は有効活用してみてください。