
・仕事内容によって年収はどのくらい違うのだろうか?
・電気工事士としての将来の年収帯を確認しておきたい
こういった悩みに答えます。
私は転職エージェント歴5年で年間600人以上の転職相談からの相談を受けています。
今回は【電気工事士の平均年収は474万円!?】と題して給与相場や仕事内容の違いによる平均年収などを紹介します。
これを見ることで電気工事士の給料と平均年収を確認することができます。
電気工事士の平均年収474万円という事実
電気工事士を取得予定、もしくは取得されている方にとって、平均年収は把握ておくべきことです。
結論としては
厚生労働省の2019年賃金構造基本統計調査によると、電気工事士(男)の平均年収は40.9歳で約474万円になっています。
出所:厚生労働省「令和元年度 賃金構造基本統計調査」
※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて算出しています。
この平均年収についてはどう思いましたでしょうか?
自分が学生のだったときはもっと平均年収は低い認識を持っていました。
可能なのであれば、もっと将来は欲しいと思う方もいるのはないでしょうか。
より具体的に【規模別】と【年齢別】に分けて説明していきます。
2019年電気工事士の年収(規模別)
電気工事士の2019年平均年収は約474万円となっています。
厚生労働省「令和元年度 賃金構造基本統計調査」を元にグラフ作成してみました。
1000人以上規模の企業になると平均よりも高くなっていますが、意外にも100人未満の企業の方が100人以上1000人未満の企業よりも平均年収が高いことが分かりました。
電気工事士の平均年収450万円以上であれば一般的なサラリーマン以上(国税庁の民間給与実態調査によると、日本人の平均年収は 441万円)なので、比較的高いことが分かります。
電気工事会社などを起業されている方の年収は800万円以上となることも聞きます。
次に年齢別の年収についてグラフにしました。
2019年電気工事士の年収(年齢別)
最低年収が19歳以下ではあるが、60歳までは給与が上がる傾向。
男性の場合、入社後に60歳までに年収が上がっているのが分かりました。
55歳~59歳がピークになり、約579万円となります。
60歳以降については減少傾向にあり、データが少し足りないので相異がある可能性もご留意して頂ければと思います。
電気工事士は正直体力的な負担が重いので、女性向きとはいえない部分もある職業になりますが、努力次第で男性と同じように活躍することは十分可能です。
電気工事士は、自身の技術や資格保有などによって、仕事のできる有無がはっきりしています。
資格手当も電気工事士以外にも施工管理や電気主任技術者、エネルギー管理士などの取得などで月3,000円から50,000円など支給される企業もあります。
グラフ上では年齢を積むことで年収があがっているように見えますが、自身の資格やスキルなどによっては若手の方でも十分に給与や評価される業界といえます。
電気工事士の仕事内容に伴う年収・給料の違いについて
電気工事士の仕事内容によって年収や給与の違いがあります。
現在、2020年9月にindeeに掲載していた上位表示10社の求人票より下記の3つの仕事を年収や給与をそれぞれ比較しました。
1.住宅・戸建ての仕事を扱う会社
2.ビルオフィス・テナント・商業施設の会社
3.鉄道会社
1.住宅・戸建ての仕事を扱う会社の年収・給料
住宅・戸建ての仕事を扱う会社の年収・給料は上限下限の月収差が大きいです。
入社時期の実務経験の有無によっては年収600万円以上にもなります。未経験の場合は1件あたりの時間がかかるので月収が低い傾向があります。
また、未経験の採用も多く求人があるので第二種電気工事士を取得して、就職先として探しやすい仕事になります。
自分の仕事や能力次第では1日に多くの案件ができるのでその分として給与反映されます。
2.ビルオフィス・テナント・商業施設の会社の年収・給料
ビルオフィス・テナント・商業施設の会社の年収・給料はほとんど入社の月収に大きな差はないです。
ビルなどの仕事は一定の業務内容が決まっていることが多いので、あまり給与に変動はありませんでした。
夜勤勤務の有無によってもシフト制勤務などもあるが、勤務地の移動が少ないのが良い点でもあります。
高い給与は見込みにくい仕事になりますが、体力的には夜勤を除くと働きやすいと言えます。
3.鉄道会社の年収・給料
鉄道会社の年収・給料は残業代や深夜手当によって差が出ます。
変電設備工事や線路工事、駅の設備工事など業務内容によって大きく変わります。
鉄道業界は成熟した体制もあるので、年功序列での評価体制が残りますので長期的に勤務すること年収が上がってきます。
電気工事士の給料・年収をアップさせる4つの方法
電気工事士が年収をアップさせるには、大きく分けて4つの方法があります。
①電気工事士以外の新たな資格を取得する
②役職アップや独立を検討する
③電気工事士としてキャリアを積む
④今より良い条件の会社へ転職検討する
①電気工事士以外の新たな資格を取得する
「第二種電気工事士」と上位資格の「第一種電気工事士」の2種類があります。
上位資格の「第一種電気工事士」の方が手当が多く貰える事があります。
二種の場合企業にもよりますが3,000円/月が手当があったり、一種の場合5,000円/月の手当てがあるようです。
もちろん一種の方が二種よりも多くの電気設備の工事を行うことが可能ですので、取得する事により出来る仕事の幅が広がり、その分として給与が上がる傾向にあります。
第二種電気工事士の方は第一種電気工事士を取得に向けて勉強していきましょう。
また、第一種電気工事士の方はさらに給与アップという観点では「第三種電気主任技術者」も非常に市場価値が高いので狙ってみるのもおすすめです。
②役職アップや独立を検討する
一般的な給与アップの仕方ですが、役職を上げる方法です。
未経験の場合は平均年収約300万円弱ではありますが、現場監督などの責任者クラスになると年収平均600万円以上にもなります。
また、独立・起業して成功された場合は年収平均1,000万円以上ということも可能な業界でもあります。
ただ、技術者のスキルがあれば独立するのは安易です。
成功するためには今までの人脈や営業力が必要になるので、現場で仕事をしながら起業をすることを目標にしている場合はそのスキルや知識も必要になってきますので注意しましょう。
③電気工事士としてキャリアを積む
電気工事士では実務経験が豊富であれば、あるほど現場での需要があるので、その分給与やキャリアアップに繋がります。
年電気工事士の年収(年齢別)のグラフにもありましたが、60歳までは年齢に伴い給与の平均が上がっていますので、長くキャリアを積むことで給与が上がります。
④今より良い条件の会社へ転職検討する
残念ながら「①電気工事士以外の新たな資格を取得する」の方法では会社の規定が決まっているので、独立や起業をしない限り、就業規則を自ら変えることができません。
現職に何かしらの不満があるのであれば、転職を検討してみるのもありです。
転職活動というのは何も転職することではなく、市場価値やキャリアップをするための準備です。
もしかしたら今よりも同じ仕事ではあるが良い手当があったり、給与が上がるかもしれません。逆に市場価値がなく、転職活動をすることで現職に残ることを選択できることも可能です。
年収や給与での不安、不満がある方は「転職」ではなく「転職活動」を始めてみることをおすすめします。
まとめ:電気工事士の仕事について少しでも把握しよう!
今回は【電気工事士の平均年収は474万円!?】と題して給与相場や仕事内容の違いによる平均年収などをご紹介させて頂きました。
・電気工事士の平均年収474万円
・仕事内容によって年収や給与の違う
・年収をアップさせる方法はさまざまある
電気工事士は経験や実績によって年収や給与も変わってきます。就職先として検討したり転職先として検討されている方も今の自身の立場や市場価値を把握して人生設計していきましょう。
ちなみに、当ブログでは、転職するつもりでなくても転職サイトなどへ登録しても良い理由3選にて市場価値の確認方法の一部を解説しています。
市場価値を把握する一つに転職サイトの利用方法があります。今回の仕事内容を把握できた後は自身のことを振りかってみましょう。
今回は以上です。