転職相談者
面接対策を現在しているが、なかなかうまくまとまらない。
面接での質問を通じて採用担当者が知りたいことは何だろう?
今の自分の回答で大丈夫なのか知りたい。
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
質問1:自己紹介をお願いします。
質問2:仕事上の実績・業績をお聞かせください
質問3:仕事での成功体験、失敗体験をお聞かせください
質問4:現職もしくは前職ではどんな仕事をしていますか?
質問5:仕事への考え方を聞かせてください
私は転職エージェント歴5年で年間600人以上の転職相談からの相談を受けています。
面接で聞かれることは主に転職理由、志望動機、仕事内容、希望条件、キャリアプランがほとんどで、大体決まっています。事前に回答を想定しておくことで自信を持って相手と会話することが可能です。
今回は転職の面接対策 質問と回答例(仕事内容とスキル編)と題して、自己紹介や今までの職務経歴の説明の回答例などをご紹介させて頂きます。
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0内容とスキルを質問して把握したい意図について

企業の採用担当者は、仕事への質問をすることによって「募集している条件に、経験・スキルが合致しているか」という確認をしています。そして、これまでの経験を活かして「入社後に活躍できる人材かどうか」を判断しているのです。
これまでの経験を活かして転職する場合は、この質問には回答しやすいかもしれませんが、未経験などキャリアチェンジ転職の場合は回答に工夫が必要です。単純にこれまでの経験を伝えるだけだと、採用担当者も入社後にどのように経験が活かせるのかをイメージできないかもしれません。特に異業種からの転職だと、事業内容自体が伝わらない可能性も。
回答する際は、募集している仕事内容とこれまでの経験やスキルの共通点を意識しながら伝えるようにしましょう。
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1質問「自己紹介をお願いします。」

ポイント
自己紹介は氏名を伝えて、職務経歴を2分で話す練習をすべきです。
面接官は、応募者の第一印象、コミュニケーション能力をまず最初の方で質問されることが多い自己紹介にて見極めています。職務経歴の内容よりも第一印象が重要になります。さらに、自己紹介の際に表情や態度から、自社の社員メンバーと業務を円滑に行えるかという点も確認しています。
回答例
私は●●と申します。
本日は貴重なお時間を頂き、誠にありがとうございます。
今年で社会人歴は6年になりますが、中でも株式会社○○では法人向けの営業職として、4年間主に営業業務に従事してきました。年間売上目標に対して4年連続125%の成果を達成するなどの形で会社に貢献してまいりました。今後は今の商材以外でも幅広い製品を扱う仕事がしたく、御社に応募いたしました。業界が異なっても顧客のニーズを確認して、それに合う提案営業するスタイルの営業に自信がありますので、御社の営業職においても前職での経験を活かして貢献できると考えております。
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
最初に氏名を伝えて、募集背景の必須要項などから自身の職務経験で活かせる点を簡潔に伝えましょう。まずは第一印象を把握したいので、長くとも2分程度にまとめましょう。もっと伝えた自己PRもあるかと思いますがそれは後ほどの面接の中でも話す機会もあるかと思いますので、注意しましょう。
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2質問「仕事上の実績・業績をお聞かせください。」

ポイント
全てを数値化して話しましょう!
今までの営業や取り組みを数値化して具体的に話をするようにしましょう。事務などでも数値化することができますので、明確に把握しておきアピールできるように準備しましょう。
回答例
入社して4年間は6名ほどのプロジェクトチームのいちメンバーとして業務をしていました。工場製品の部材販売に携わってきまして、昨年の受注は7割新規開拓です。目標達成はここ3年間120%以上を達成しています。行動力を武器に、貴社においても積極的な営業で新規顧客を次々と開拓していきます。
採用したい中途社員に求めることとしては会社がより発展できる人材であるかを判断している企業が多いです。営業であれば営業成績、事務などであれば削減効率など、企業が業績を上げるためには効率を上げる人材か、売上を上げる人材か、出費を抑える人材かになります。
自身がどのポジションで今の面接なのかを意識すると自然とアピールする点が見えてきます。
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3質問「仕事での成功体験、失敗体験をお聞かせください。」

ポイント
失敗体験からどんな学びを得たのか伝える
失敗をしないためにどのように次に活かしたのでか
失敗体験を聞かれる意図としてはストレス耐性やトラブルの対応力を見られています。ます。具体的にどう失敗を次に活かして、何を学んだかを伝えましょう。
回答例
前職で展示会出展の進行管理の業務を行っていた際に会場セッティングに手間取り、スケジュール通りに段取りができなかったことがありました。他社員にも多大な迷惑をかけました。
その失敗により事前準備の大切さと効率的に進行するための重要性を学びました。
翌年の同展示会では予定された時間内で仕事を終わらせることができるようになり、逆に「効率が良く仕事している」と上司含めて他社員にも評価頂くことができました。
いきなり、失敗体験を聞かれた場合は思い出すだけで上手く話できないことがあります。成功体験は話しやすいのですが、失敗体験は順序立てて話を準備しましょう。
突然失敗体験の質問を聞かれた際にレベルの低い失敗談や面白い失敗談などを伝えても意味がないので気をつけましょう。
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4質問「現職もしくは前職ではどんな仕事をしていますか?」

ポイント
前職でどんな目標でどんな経験を積んで何ができるのか
応募求人の企業先でどんな仕事に活かせるのか
面接官がより具体的に知りたいために聞かれる質問になります。ある意味この回答次第でうちで活躍できそうかできないのか判断される重要な質問です。経歴の把握をしておき、相手が分かるように説明の準備をしましょう。
様々な面接のマニュアルに載っているような回答例をそのまま話をしても、こればかりは面接担当者に信用されなくなります。さらに具体的に質問をされた場合に内容の薄いエピソードになるので評価が下がる原因となります。自分自身の自己分析やキャリアを見直して、アピールできるように準備しておくことが大切です。
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5質問「仕事への考え方を聞かせてください。」

ポイント
仕事についての自身の価値観を整理する
自分の経験を元に仕事への考え方について答える
応募企業の何がマッチしていると感じているのかを答える
人生の仕事の価値観を確認する質問になります。
「何のためにこの仕事をするのか」「仕事を通じて何を実現したいのか」の質問も同様になります。また、仕事への積極的に取り組む姿勢や自社の理念、ビジョンにマッチしているのかも確認されています。
せっかく入社してもらっても長期的に活躍してもらえる人材を採用するべきなので、見極めるための質問です。
流れを確認
よく会話でわかりやすく話するには下記の流れがいいと言われています。
これは仕事の考え方への回答だけでなく、様々な場面で使えます。
①結論 「仕事の考え方は〇〇です。」
②理由 「なぜなら、△△だからです。」
③具体的「貴社の○○の考え方が合っていると考えています。」
仕事の考えた方OK内容
自己成長 自己実現 社会貢献 自分の価値を提供する場 生きがい
仕事の考えた方NG内容
お金を稼ぐ手段 趣味を楽しむため 応募先企業の社風に合っていないもの
まとめ
今回は転職の面接対策 質問と回答例(仕事内容とスキル編)と題して、自己紹介や今までの職務経歴の説明の回答例などをご紹介させて頂きました。
面接当日の基本的なマナーに不安がある方は、直前でもいいので再度こちらの基本的なマナーについておさらいして面接当日を迎えましょう。
常に私もそうでしたが面接の質問の模範回答例はあります。いくらHPを参考に回答を見ても『本当にこの回答で大丈夫なのか心配だ』という気持ちが残る方もいるかと思います。なぜなら模範回答例は他人の経験なので、不安がある方はこれを機に自己分析や経験を見直しすることも大切かもしれません。
そんな方におすすめしたいのが転職エージェントへの相談になります。
転職エージェントに登録することで、転職の専門家であるキャリアアドバイザーが面接対策を実施してくれる企業もあります。これは個人差があるのでいいコンサルタントを見方につけるのもひとつの分かれ道になります。
転職相談者は転職エージェントに無料で利用できるため、是非有効活用してみてください。