電気保安

【電気工事士の資格とは?】試験取得メリットとできる仕事

  1. HOME >
  2. 電気保安 >

【電気工事士の資格とは?】試験取得メリットとできる仕事

相談者
・電気工事士の資格って何に活かせるの?
・試験取得するメリットを知りたい
・電気工事士を試験合格した際に活かせる仕事は何?

こういった悩みに答えます。

私は転職エージェント歴5年で年間600人以上の転職相談からの相談を受けています。

今回は【電気工事士の資格とは?】試験取得メリットとできる仕事

と題して電気工事士の法律から資格取得メリットなどをご紹介します。

まずは電気工事士の法律を確認!

まずは電気工事士の法律を確認!
資格を持っていないと、工事ができないので注意が必要です。

電気工事という仕事は感電事故や転落事故などさまざまな事故の危険性がある仕事です。

その危険な事故を防止するために法律で規則が決められています。

電気工事士法 第1条

「この法律は、電気工事の作業に従事する者の資格及び義務を定め、もつて電気工事の欠陥による災害の発生の防止に寄与することを目的とする。」

電気工事士の資格を持っていないと工事できない現場があります。

電気工事士の資格が必要な工事と資格がなくてもできる工事

電気工事士の資格が必要な工事と資格がなくてもできる工事
結論、軽微な作業・工事であれば免許は必要ありません。それ以外は必要です。

また、資格が必要、不要と判断をしなくて済む方法は取得していれば問題ないです。

資格が必要な電気工事士の作業

電気工事士法施行規則の中の第二条で資格が必要な電気工事士の範囲が示されています。

正直、最初見た時にこんなにあって分からないと思いました。

でもこちらは一旦眺めるだけにしてそのままスクロールして大丈夫です。
下記内容以外が逆に言えば、電気工事士の資格は不要になります。

電気工事士法施行規則

第二条 法第三条第一項の自家用電気工作物の保安上支障がないと認められる作業であつて、経済産業省令で定めるものは、次のとおりとする。
一 次に掲げる作業以外の作業
イ 電線相互を接続する作業(電気さく(定格一次電圧三百ボルト以下であつて感電により人体に危害を及ぼすおそれがないように出力電流を制限することができる電気さく用電源装置から電気を供給されるものに限る。以下同じ。)の電線を接続するものを除く。)
ロ がいしに電線(電気さくの電線及びそれに接続する電線を除く。ハ、ニ及びチにおいて同じ。)を取り付け、又はこれを取り外す作業
ハ 電線を直接造営材その他の物件(がいしを除く。)に取り付け、又はこれを取り外す作業
ニ 電線管、線樋ぴ、ダクトその他これらに類する物に電線を収める作業
ホ 配線器具を造営材その他の物件に取り付け、若しくはこれを取り外し、又はこれに電線を接続する作業(露出型点滅器又は露出型コンセントを取り換える作業を除く。)
ヘ 電線管を曲げ、若しくはねじ切りし、又は電線管相互若しくは電線管とボックスその他の附属品とを接続する作業
ト 金属製のボックスを造営材その他の物件に取り付け、又はこれを取り外す作業
チ 電線、電線管、線樋ぴ、ダクトその他これらに類する物が造営材を貫通する部分に金属製の防護装置を取り付け、又はこれを取り外す作業
リ 金属製の電線管、線樋ぴ、ダクトその他これらに類する物又はこれらの附属品を、建造物のメタルラス張り、ワイヤラス張り又は金属板張りの部分に取り付け、又はこれらを取り外す作業
ヌ 配電盤を造営材に取り付け、又はこれを取り外す作業
ル 接地線(電気さくを使用するためのものを除く。以下この条において同じ。)を自家用電気工作物(自家用電気工作物のうち最大電力五百キロワット未満の需要設備において設置される電気機器であつて電圧六百ボルト以下で使用するものを除く。)に取り付け、若しくはこれを取り外し、接地線相互若しくは接地線と接地極(電気さくを使用するためのものを除く。以下この条において同じ。)とを接続し、又は接地極を地面に埋設する作業
ヲ 電圧六百ボルトを超えて使用する電気機器に電線を接続する作業
二 第一種電気工事士が従事する前号イからヲまでに掲げる作業を補助する作業

現時点ではよく分からなくても大丈夫です。

逆に言えば資格がなくてもできる電気工事士の作業が分かれば資格は有無が分かるはずです。

資格が無くてもできる電気工事士の作業

できるだけ簡単にはまとめようとしましたが、それでも多い・・・

① 差込み接続器、ねじ込み接続器、ソケット、ローゼット、その他の接続器又はナイフスイッチ、カットアウトスイッチ、スナップスイッチその他の開閉器にコード又はキャブタイヤケーブルを接続する工事

注意!
コード又はキャブタイヤケーブル以外に接続する場合は、電気工事士等資格が必要となります。

② 電気機器(配線器具を除く。以下同じ)の端子に電線(コード、キャブタイヤケーブル及びケーブルを含む。以下同じ)をネジ止めする工事 等

③電圧600V以下で使用する電力量計、電流制限器又はヒューズを取り付け、又は取りはずす工事

注意!
「電力量計」及び「電流制限器(アンペアブレーカー)」は、電力会社が契約電力に基づき需要家宅等に設置する機器であるため、電気工事士法の対象外とされています。

④電鈴、インターホーン、火災感知器、豆電球その他これらに類する施設に使用する小型変圧器(2次電圧が36ボルト以下のものに限る)の二次側の配線工事

注意!
インターホーンや火災検知器などを設置する際、小型変圧器で降圧された電圧36V以下の配線工事は、電気工事士資格が不要となります。

⑤電線を支持する柱、腕木その他これらに類する工作物を設置し、又は変更する工事
⑥地中電線用の暗渠又は管を設置し、又は変更する工事
注意!電線を支持、維持、保持する柱や暗渠等の設置・変更工事は資格不要です。

これが理解できている方はもう実践デビューできます!!

電気工事の現場では安易に作業を行い怪我をして生活に支障が出ることはよくあります。
場合によっては懲役、罰金ということもあり得るので気をつけましょう。

実際に電気工事士の資格が必要なのか不要なのを判断しなくてもいい方法としては一つだけあります。

「電気工事士の資格取得すればいい!」

自分は資格をしっかり取得理解して修理や工事をした方がいいという結論になりました。
これが自分の資格取得すべきだと思った一つの理由になります。

なので、電気工事士の勉強をして資格を取得を目指してみてはいかがでしょうか。

試験で電気工事士の資格を取得するメリット3つ

試験で電気工事士の資格を取得するメリット3つ
もちろん資格をもっていると良い事も沢山あります。

メリット1.就職や転職で有利になる
メリット2.給与の手当で年収アップ
メリット3.電気関係のDIYが可能

メリット1.就職や転職で有利になる

企業の応募必須スキルに電気工事士が有利!

就職にもちろん有利になるのが、「資格保有者」になります。
転職する際にも非常に有利になり、資格を持っていないだけで書類選考が通過しないなんてことは当たり前です。

電気工事士を求めている企業側の立場になって考えてみると分かります。

どちらの方が欲しいか分かりますか?

① 電気の仕事に興味があるが、資格を持っていない方
② 第二種電気工事士の資格を持っている方

電気の仕事がしたくても①の方は採用される確率が低いです。
企業としては無資格と有資格者の2名が応募に来たら、まず②の方を採用したいと思います。

もちろん会社にもよりますが、現実的には資格を持っている方が就職や転職には有利です。

また、全国各地に電気工事士関連の仕事は非常に多くあります。

求人サイトの求人件数情報(2020年9月現在)
検索キーワード:電気工事士
電気工事士の資格が必要な工事

そして多くの求人情報で下記のような表記があります。

応募条件

第二種電気工事士の資格を持つ方は優遇します。
未経験でも可
学歴・年齢不問

未経験でも資格を持っていれば、就職や転職に有利になります。

今後、高齢者層の退職により第1種電気工事士が2020年前半に想定需要約20万人に対して2万人程度不足する見込みもあり、今後相当レベルの人材不足になると想定されています。

メリット2.給与の手当で年収アップ

資格を取得すると年収がアップする可能性があります。

会社によって手当のばらつきがあります。
手当の目的が異なるためです。

第二種電気工事士では約2,000円〜3,000円、第一種電気工事士では、約3,000円〜10,000円の手当がつく企業もあります。

電気工事士の資格手当を支給している会社は多いですが、金額を公開していない会社もあるために転職サイトで記載のあった企業を参考にしています。
あくまで一例として見て下さい。

年収として想定すると

第二種電気工事士の場合  3,000円×12カ月=36,000円
第一種電気工事士の場合 10,000円×12カ月=120,000円

手当としては少ないと感じた方もいるかもしれません。

電気工事士の受験費用や資格取得のための道具、参考書などを考慮して決して、高い手当とは言えませんが、大切なのは取得した後の、工事現場での自身の技術スキルアップが大切です。
資格を取得しただけで現場で活躍できることはあり得ません。

電気工事士の受験費用
電気工事士の資格が必要な工事と資格

メリット3.電気関係のDIYが可能

自宅のDIYに大活躍!!

コンセントや照明スイッチの取替には、必ず電気工事士の資格が必要です。

電気工事士の免許が無い方は注意しておきましょう。
電気工事士を持っているとDIYの幅が広がりますので、是非おすすめです。

電気工事士として必要な工具・道具

現場にて必要になる工具一覧になります。
こちらは電気工事士の実技試験の際にも使用するものなります。

・電工ペンチ
・ドライバー(プラス)
・ドライバー(マイナス)
・電工ナイフ
・スケール
・ウォーターポンププライヤー
・リングスリーブ用圧着工具

より詳しい工具については下記記事でも紹介しています。

こちらもCHECK

【完全攻略!】電気工事士(技能試験)に必須な工具7選

相談者・電気工事士の実技試験では工具で何が必要なの? ・どこ ...

続きを見る

まとめ

今回は【電気工事士の資格とは?】試験取得メリットとできる仕事と題して電気工事士の法律から資格取得メリットなどをご紹介させて頂きました。

・電気工事士のまずは法律を確認!
・電気工事士の資格が必要な工事と資格がなくてもできる工事
・試験で電気工事士の資格を取得するメリット3つ
1.就職や転職で有利になる
2.給与の手当で年収アップ
3.電気関係のDIYが可能


ここまで読んで頂いて、優位な資格だしメリットなどは理解できたけど現実問題として転職や就職でうまくいかないこともあると思います。

それは電気工事士としての資格を持っていても、非日常的な「就職活動」や「転職活動」のスキルがないためです。

不安点や質問などは都度対応していますので、是非ご連絡お待ちしております。
問い合わせはこちら

よく読まれる記事一覧

1

転職相談者 「転職を今はしないが、転職サイトや転職エージェン ...

2

転職相談者20代で転職しようと思っているけど何から始めたらい ...

3

転職相談者 「転職しようと思ったけど何から活動の進め方が分か ...

-電気保安

Copyright © 転職の準備.com , All Rights Reserved.