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【電気工事士は危険?】仕事内容と将来性を徹底解説

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【電気工事士は危険?】仕事内容と将来性を徹底解説

相談者
・電気工事士の仕事って何をするの?
・危険そうな仕事だけでど電気工事士は将来性あるの?

こういった悩みに答えます。

私は転職エージェント歴5年で年間600人以上の転職相談からの相談を受けています。

今回は【電気工事士は危険?】仕事内容と将来性を解説します。
と題して電気工事士の資格を取得すると出来る仕事内容から将来性と年収などをご紹介します。

電気工事士の資格を取得すると出来る仕事内容

電気工事士の資格を取得すると出来る仕事内容

電気工事士の仕事って何やっているのか?

すでに知っている方は目次にある2つ目の「電気工事士の仕事は正直どうなの?不安と期待」からご覧ください。

これから資格取得をしようとしている方の電気工事士の仕事のイメージはどんなのですか?

自分が学生だったことの電気工事士のイメージは下記のようなものでした。

・住宅建築と同時に行う屋内配線工事
・照明やコンセントの修理
・照明機器の取付
・エアコンの設置工事

「電気工事士法」の中での電気工事とは

「一般用電気工作物または自家用電気工作物のうち最大電力500kW 未満の需要設備を設置・変更・撤去する工事」

と定めてあります。

 

電気工事士の仕事の種類は大きく分けて二つの種類があります。

1.建築電気工事
2.鉄道電気工事

ひとつずつ解説していきます。

建築電気工事

電気工事士・建築電気工事
自分が最初にイメージしてた建築現場での電気工事のことが主になります。
業務としての幅は広く、仕事の場所も様々になります。

第二種電気工事士と第一種電気工事士との違いは規模の大きさになります。

第一種電気工事士は大型のメンテナンスや新しい施設、発電所などの工事を主に担当する事が多くなります。

電気工事の全体を見つつ、指揮する立場になりますので、第二種電気工事士のステップアップ先にもなります。

実際には年収や業務内容もレベルアップしていますので、こちらの内容は後ほど説明します。

では、具体的な建築電気工事の例を4つ説明します。

・冷暖房設備(エアコン)の工事
・屋内配線工事
・外線の配線工事
・ビルメンテナンスの仕事

冷暖房設備(エアコン)の工事

電気工事士・冷暖房設備(エアコン)の工事
エアコン工事は身近なことなので、実際に作業を近くで見た人もいるかもしれません。

エアコン工事は主にわけると下記の三つに別れます。

1.エアコンの取り付け
2.エアコンの取り外し
3.エアコンのクリーニング

家電量販店で自身でエアコンを選んで買って、その下請けの電気工事屋さんが家に来て、工事をしています。

古いエアコンを取り外し作業から新しいエアコンを取付けるという仕事になります。

また、掃除をしないと機能性がもちろん悪くなるので、自身では難しい場合は依頼してクリーニングしてもらう方もいるかと思います。

一般的には約3年に一度のクリーニングが必要になるので、エアコンのクリーニングも主な仕事になります。

非常に利益率が高いので業者が積極的にすすめてくる、という業界事情もありそうです。

最近は家にいることが多くなったので、今後もこちらの仕事ニーズはあります。

屋内配線工事

電気工事士・屋内配線工事
屋内配線工事は「電気の通り路」を整備工事することです。

文字通りになってしまいますが、室内の配線工事が主な仕事です。

建物まで届いた電気の電線を、機器やコンセントに配線して、実際に使える状態にする工事になります。

建物といっても一般家庭、ビル、工場などいろんな場所があります。
勤務する会社によって仕事の範囲はさまざまになります。

大規模な現場では責任者や現場監督がいるので、その人の指示で全ての工事を進めていく形になります。
規模や対応現場よっては大人数で対応することも。

外線の配線工事

電気工事士・外線の配線工事
電柱の工事を行っていることを見たことありませんか?

まさに高所作業車で人が1~2人ほど電柱の工事をしている作業になります。

具体的には外線に配線工事は発変電所から電柱・変圧器までの電線を架けたり、その地域の状況に応じて電柱を建てたりしています。

また、電気契約の容量にあわせた変圧器を設置するなど、「電気」を必要とする施設の側まで「電気の架け橋」的な部分になります。

近年ではよく台風などの災害や電線の老朽化などの影響で電気工事士が定期的に点検を行っています。

よく一般の方からするとあまり難しくなさそうと思われるかもしれません。

しかし、そもそも高い場所で行う工事なので作業員が落下の危険性や電気の安全対策を行う為にも電気工事士の資格が必要になるのです。

ビルメンテナンスの仕事

電気工事士・ビルメンテナンスの仕事
ビルメンテナンスは業務範囲が広いです。

大都市を中心にこのビル管理の仕事は多く就職先や転職の求人募集が出ています。

主に電気設備や空調設備、消防設備、給排水設備などの保守・点検や監視業務、電気使用量や空調設備モニターの監視システムの電気点検、小修繕など、対応範囲は広いのが特徴です。

幅が広い業務なので、電気工事士の資格だけでなく第三種電気主任技術者やボイラー技士、消防設備士などのいくつか他の資格取得も必要になります。
入社後の取得でも可能な企業もあるので、事前に確認しておきましょう。

ビル管理の仕事は平均年齢が高いので60代以降も継続して業務されている方が多いです。今後長期的に仕事を続けていきたい方は安定した仕事でもあります。

鉄道電気工事

電気工事士・鉄道電気工事
次に大きな電気工事士の仕事の種類の2つ目としては鉄道電気工事になります。

鉄道電気工事は小さいころ電車に憧れていた方が多い仕事です。昼間は電車が走っているので、夜間工事がメインの電気工事になります。

主には以下3つの種類があります。

変電設備工事
線路工事
駅の設備工事

変電設備工事

電気工事士・変電設備工事
電車や駅に電力を供給するための、電気設備に関わる工事全般になります。

電車や駅に対応した電圧に変換する必要があるために変電施設が大切になります。

変電設備工事はその変電所の建築、メンテナンス、管理が主な仕事内容になります。

住宅の配線工事よりも鉄道電気工事さらに大きな規模になるので、電車に興味がある方にとっては非常に良い職場といえるでしょう。

線路工事

電気工事士・線路工事
線路や信号などの設備の担当

線路の安全運行を支える信号システム工事、踏切の工事になります。

電車の一両目先頭の運転手さんの後ろからみたことがあるのではないでしょうか。

駅と駅の区間にはたくさんの信号システムがあり、主に古くなった信号機の交換工事や、新しい信号機の設置工事、問題なく作動するかどうかの点検・メンテナンスなど行う工事になります。

駅構内の設備工事

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駅の電気設備点検になります。

一番身近な鉄道電気工事が駅構内の工事です。

駅構内の照明、モニター、改札機、空調設備などの設備工事する仕事になります。

新しい駅が出来る時の新設はもちろん、既存である駅点検もしています。

その他にもさまざまな電気工事の仕事はありますので、今回ご紹介したのは一部として理解してもらえたらと思います。

次には実際に現場の仕事はきついのか?
そのようなことについて説明していきます。

電気工事士の仕事は正直どうなの?不安と期待

電気工事士の仕事は正直どうなの?不安と期待
同じ仕事でも企業によって仕事の大変さが異なる

電気工事士として仕事を務めたいと思っているが、実際に体力的に大丈夫なのか?など不安などもあるかと思います。

結論としては入社する企業によって異なります。

人によって仕事の大変さの強弱は変わりますが、少なくとも大変じゃない仕事はないと個人的には考えているひとりです。

電気工事士の仕事は大変なのか?

学生で就職を考えている方、他の職業から電気工事士に転職を考えてる方は、いきなり電気工事士になって現場仕事はキツイの?という不安はあるかと思います。

電気工事士の方から転職する際に大変だったこととやりがいについて体験談を聞きましたので記載します。

電気工事士の仕事で大変な点

・休みが多少少ない時期があり、拘束時間が長い
・現場によっては夜勤があるところもあり、体力的に大変
・夏は暑く、冬は寒いので外での作業が辛い

電気工事士の仕事のやりがい

・経験がそのまま自分のスキルになり、技術の向上ができる
・社会貢献性が高く、働いた分は給与に反映される
・室内の仕事やビルの工事はエアコンが効いた中で工事ができるので快適

電気工事士の仕事は内容に現場や規模によっても大きく異なります。

電気工事士の仕事の将来性

電気工事士の仕事の将来性
求人の需要は増加傾向あり

電気工事士は今後も仕事はなくならないの?一生続けていられる仕事なのかな?ということを考えてみました。

電気工事の需要が増えている3つの理由

理由1「人手不足」
理由2「再エネ普及」
理由3「東京オリンピックに向けて」

理由1「人手不足」

「人手不足」電気工事士
日本はこれから人口減少により更なる労働人口不足が今後予想されています。それに伴い電気工事士も減少していくと考えられます。

現在、電気工事士の多くのベテラン電気工事士(40代~50代)も近い将来定年退職になります。さらには数年先にも定年退職など(自営業などで仕事している60代や70代)しなければいけない労働人口も多いため、急激な人材不足に加えて技術力低下も懸念されています。

なお、経済産業省の調査資料によると第1種電気工事士が2020年前半に想定需要約20.4万人に対して2万人程度不足する見込み。また、第二種電気工事士は3000人程度の人材不足を予想されています。

2万人はとんでもない人材不足の人数になります。

理由2「再エネ普及」

電気工事士「再エネ普及」
国は2030年までに再生可能エネルギーの普及率を22%~24%までにすると世界に約束をしています。そのために固定買取価格制度(FIT制度)を導入して太陽光発電(再生可能エネルギー)が一気に加速しています。

10年前には家の屋根には太陽光発電なんてほとんどなかったのに、今まではそこら中の屋根に太陽光発電が設置されているのではないでしょうか。

また、エネルギーの省エネ化により電気工事の仕事も増えています。

理由3「電気通信5G導入、リフォーム需要」

電気工事士「電気通信5G導入、リフォーム需要」
電気工事会社だけが電気工事士の職場ではありません。
最近では携帯電話会社やインターネットプロバイダ会社などに勤めながら、自社の基地局やデータセンターの保守管理を専属的に行う人も増えてきています。

建築業界では今リフォーム関係の仕事が増加してきています。
高齢化とともにリフォーム事業が伸びていることもあり、既存住宅の電気配線や改修の工事のニーズが増えていきます。
独立される方に多い仕事になりまして、このスキルが持っていることで安定的に活躍することが可能になります。

近年ではそのほかに、防犯カメラや赤外線センサー、遠隔監視装置など、の防犯関連での設備工事も、今後さらに需要が高まっていく工事分野になっており、新たな技術の向上が求められてきています。

電気工事士の資格試験受験者数の増加傾向

近年、電気工事士を目指す人は年々増えています。
これは業界にとっては非常に明るいことであり、上記の3つの理由などで受験される方が増えています。

また、起業して独立できる、長期的に仕事ができる、年齢関係なく働ける、など様々なメリットが人それぞれに感じられている背景もありそうです。
電気工事士の資格試験受験者数の増加傾向
いま、電気工事士の仕事をしている方、これから電気工事士を取得予定の方など仕事の需要が増える事が予想されます。いまのご時世ですのでこの数年先も企業が残っている保証なんてどこにもありません。

電気工事士のスキルアップが自身の将来を安定的なものになることを信じて、前に進んで行きましょう。

電気工事士として必要な工具・道具

現場にて必要になる工具一覧になります。
こちらは電気工事士の実技試験の際にも使用するものなります。

・電工ペンチ
・ドライバー(プラス)
・ドライバー(マイナス)
・電工ナイフ
・スケール
・ウォーターポンププライヤー
・リングスリーブ用圧着工具

より詳しい工具については下記記事でも紹介しています。

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まとめ

今回は【電気工事士は危険?】仕事内容と将来性を解説します。
と題して電気工事士の資格を取得すると出来る仕事内容から将来性と年収などをご紹介させて頂きました。

・電気工事士の資格を取得して活躍の現場は多数あり
・第1種電気工事士が今後2万人規模の人材不足予想
・電気工事士の資格試験受験者数の増加傾向

感電、火災等の思わぬ事故の発生する危険性は事実としてあります。それを防ぐために電気工事士の資格を定め、電気工事士試験を実施しています。資格を取る意味をもう一度見直ししてもらい、資格を持っている方は自身の将来プランの見直しをぜひこれを機会にしてみてください。

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