
・試験対策や必要な準備など事前に確認したい
・どのようにすれば資格取得することができるの?
こういった悩みに答えます。
私は転職エージェント歴5年で年間600人以上の転職相談からの相談を受けています。
これを見ることで電気工事士の試験内容などについて有益な情報を得ることができます。
事前に少しでも把握してもらえたらと思います。
第二電気工事士の筆記試験、技能試験の内容
第二種電気工事士の資格を取得するには、電気工事士の筆記試験に合格した人が技能試験を受けて合格する必要があります。
両方とも合格した人が各都道府県で免状申請をして第二種電気工事士になります。
第二電気工事士の筆記試験
解答記載方法について
筆記試験はマークシート形式になります。
ポイント
・マークシートの4つの中から1つ回答を選んで記入形式
・試験時間は2時間(120分)
第二種電気工事士の筆記試験は、4つの中から1つの回答を選ぶマークシート形式です。マークシート形式なので、まずほとんどは消去法により答えを出すことが可能です。
間違っている選択回答は消していくことで、少なくとも2択くらいには絞り込みができます。
悩んだり、分からない問題があれでもとりあえずマークシートを塗りつぶして回答しましょう。
正直カンでも正解は正解です。それも含めて合格基準点が例年60点になっています。
また、試験時間は2時間(120分)になりますが、開始60分になると終了した方から退席することができます。
電気工事士の筆記試験の時間配分目安
問題集や過去問などを繰り返し解いていると60分くらいで終わります。
常に80点以上がクリアできるレベルになると時間が余るくらいです。
下記、過去問を解く際に参考にしてみてください。
・暗記問題:暗記していたらすぐに解答できる問題が多いです。
・計算問題:公式を知っていれば解ける問題も毎年4~5問あります。
電気工事士の実技(技能)試験
ポイント
・13個の候補問題から出題される
・試験時間は40分のみ
出題は受験案内に13問公表されています。
つまり、出題問題は決まっているので事前に13問すべて時間内に作ることができれば、合格できます。
練習段階で30分で完成できるように2回は行うと良いでしょう。
注意
技能試験は筆記試験合格者あるいは筆記試験の免除者でなければ受験できないので注意してください。
電気工事士の技能試験の時間配分目安
作業スペースが小さいことが例年皆さんからの苦戦ポイントになりますので、A3くらいスペース作業練習をするのもおすすめです。
作業するごとに複線図、寸法などを確認することで、ミスが減ります。
大切なのは繰り返し練習することです。
第二種電気工事士の実技(技能)試験の内容
第二種電気工事士の技能試験は、事前に公表された13問の課題の中から、指定された1問が当日発表されます。
自分で準備した工具を使い、40分以内に配線図通りに工事する試験になります。
注意ポイント
・工具は事前に指定されていたものは必ず持っていかなければいけません。
・試験は重大欠陥・軽欠陥などの審査基準からの減点方式です。
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電気技術者試験センターのホームページ(受験案内)に詳細あります。
とにかく落ち着いて、繰り返し練習した通りに作業してみてください。
なお、入室時刻までに当日は余裕を持って行きましょう!
例年、試験開始35分前に入室禁止時刻になります。
遅刻した時点で不合格です。
30分前に行けばいいではアウトです。
第二種電気工事士試験の受験方法
まずは以下3点について把握しましょう。
・受験申込の方法
・受験票の確認
・受験場所
電気工事士の受験申込の方法
電気工事士の受験申込の方法は主に2つあります。
・郵便局手続きの受験申込み
・インターネットでの受験申込み
※申込受付期間が申込み方法によって違うので注意が必要です。
(1)書面による受験申込み
「受験案内・申込書」に折り込みの受験申込書(受験手数料の払い込みの際に使う払込取扱票)に必要事項を記入し、受験手数料とともに、ゆうちょ銀行(郵便局)の窓口に提出していただきます。
(2)インターネットによる受験申込み
インターネットを利用して試験センターのホームページにアクセスして受験申込みを行い、受験手数料を下記の「インターネット申込みにおける受験手数料の支払方法」に従い、期限内に支払い手続きを済ませていただきます。
インターネットが利用できる環境であれば、受験料も郵便局手続き(9,600円+手数料)よりもインターネット手続き(9,300円+手数料)の方が多少ですが、安く済ませることが可能です。
受験票の確認
次に、受験申込み手続きが完了したら試験日の大体2週間前くらいに申込した際の住所宛に下記2点が郵送で届きますので確認します。
・受験票
・写真票
なかなか届かなくて心配になりましたが、1週間前でも届かない場合は受験者本人がお問い合わせ番号03-3552-7691(ECEE 一般財団法人電気技術者試験センター)まで連絡をしましょう。
受験票と写真票が試験当日に持参しないと受験できないので注意してください。
写真票に貼る写真は大きさ 縦 45mm× 横 35mm(パスポート用写真と同じもの)を使用すると決まっているので、必ず近くの証明写真が撮れるところで準備しましょう。
デジカメで撮影して写真用紙で印刷したものでも可能らしいですが、面倒なのと上手く撮れないことが多いです。
受験場所
第二種電気工事士の資格試験は日本全国各地で指定場所で行われます。
筆記試験と技能試験は会場が異なる場合もありますので、必ず受験票の試験会場を確認しましょう。
最近は指定場所の変更がありましたので、事前にHPからの確認もしましょう。
(財)電気技術者試験センター
第二種電気工事士の試験に持ち込む工具
第二種電気工事士の技能試験では指定工具があります。
とりあえずこの7つがあれば大丈夫です。
・電工ペンチ
・ドライバー(プラス)
・ドライバー(マイナス)
・電工ナイフ
・スケール
・ウォーターポンププライヤー
・リングスリーブ用圧着工具
こちら工具は必須になるので事前に購入が必要になります。
なお、電動の工具以外のすべての工具を使用することが可能です。
効率良く作業をするために中にはワイヤストリッパ(電線や導線を覆っている被膜を剥くための工具になります)を使用している方もいます。
さらに、試験会場によっては作業机が思っている以上に狭いのです。
何とかならないのか・・・
そのために腰袋(道具入れ)を使用して、作業をより効率的に行っている方もいます。
※慣れるまで練習がすべてです。
注意点
電気工事士技能試験の工具は各自で持参になります。
もちろん工具の貸し借りは禁止です。
次に、試験問題によって必要なケーブルや器具を揃えなければなりません。
複数の業者から2万円前後で練習用材料セットが販売されており、そこでまとめて購入するのがおすすめで分かりやすいです。
詳しくはこちら→【完全攻略!】電気工事士(技能試験)に必須な工具7選
第二種電気工事士試験の難易度
筆記試験は合格率が「第一種」と「第二種」で大きく異なります。
電気工事士(一種・二種)筆記試験合格率グラフになるが、一目瞭然で第一種の方が合格率が低いことが分かります。
第二種電気工事士は大体60%前後、第一種電気工事士は43%前後になります。
技能試験についてはそれぞれ合格率に大きな違いがないです。
年度によってばらつきがありますが、近年では60%~70%前後になります。
技能試験の場合には事前に13つの候補問題が公表され、その中から試験当日に1個出題されます。つまり、事前に出題される問題が決まっているので、合格率が高くなっています。
なので、電気工事士の資格を取得するには、筆記試験を確実に合格するためにどう勉強するかが最短の近道になります。
記事:電気工事士「一種」「二種」の合格率の違いについて下記でも解説しています。
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第二種電気工事士の筆記試験免除対象者
試験免除には3種類があります。
電気工事士試験では、下記のいずれかに該当する場合筆記試験が免除になります。
技能試験だけ合格すれば資格を取得することができます。
筆記試験免除対象者(技能試験からの申込み)
1.前回の筆記試験に合格した方
2.高校以上の学校において電気工事士法で定める課程を修めて卒業した方
3.電気主任技術者免状取得者
【筆記試験免除の取り扱い】
①上期筆記試験に合格した場合、筆記 試験免除の権利は、その年度の下期 試験だけに有効となります。
②下期筆記試験に合格した場合、筆記 試験免除の権利は、次年度の上期試 験だけに有効となります。
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まとめ:第二種電気工事士の試験ついて
今回は【第二種電気工事士の試験内容(筆記試験~技能試験の流れを解説します)】と題して試験内容や時間配分、費用などについてご紹介させて頂きました。
ポイント
・筆記試験はマークシート(4つの中から1つ選択)120分
・実技(技能)試験は40分の短期試験、事前練習を大切に
・技能試験では指定工具を自分で準備しましょう
第二種電気工事士の試験について少しでも理解が深まってくれたら幸いです。
ぜひ今後も資格取得やスキルアップ含めて人生設計にお手伝いできればと思います。
今回は以上です。